「百聞は一見にしかず。」ということで、運用の様子を共有していこうと思い、1億円のポートフォリオを組んでみました。
目次
はじめに
これまで投資に対する様々な考えや哲学を投稿してきましたが、本当にその考えで投資して上手くいくのか?と思っている人もいるのではないかと思い、今月からポートフォリオを一部可視化していこうと思いました。
ポートフォリオが10億あるうちの1億を株式資金として楽天証券に振り分けているので、その分を実録していこうと考えています。
そのため1億だけを見るとバランスの悪いポートフォリオに見えるかもしれませんが、予めご容赦ください。
1億円のポートフォリオ
9月から1億円のポートフォリオを組むために、米国の個別銘柄を積極的に購入しました。
ポートフォリオは以下の通りです。
《ポートフォリオ一覧》2020年9月29日時点
ポートフォリオの説明をしていきます。
(銘柄一覧の上2つの原油関連の商品は、金額が小さいので省略します。)
全体の構成について、まず投資セクターとしてディフェンシブと言われるゴールドを組み入れています。
インカムゲイン(配当所得)を生まないゴールドを一番ディフェンシブだと仮定して、ポートフォリオを、ゴールド、ディフェンシブ銘柄、オフェンシブ銘柄の3つに分けています。
ディフェンシブ銘柄
ディフェンシブ銘柄とは、株価が大きく崩れにくく、時価総額が大きい、かつ他社の参入障壁が非常に高い銘柄としています。
- コカコーラ(Coca Cola)【飲料メーカー】
- プロクターアンドギャンブル(P&G)【一般般消費財メーカー】
- ジョンソンエンドジョンソン(J&J)【医療・ヘルスケア製品】
- A T&T【情報通信】
- エクソンモービル(Exonmobile)【石油メジャー】
- メットライフ(Metlife)【総合保険会社】
- プルデンシャル・ファイナンシャル(Prudential Financial)【総合保険会社】
この辺りの銘柄がディフェンシブ銘柄です。
ディフェンシブ銘柄の狙いは、インカムゲイン(配当)をとることです。
エクソンモービルの配当利回りは減配する可能性が高いですが、理論上10%を現状超えています。A T&Tも7%を超えていて、コカコーラでも3%台です。
確実にインカムをとっていくものとしてディフェンシブ銘柄を組み入れています。
一方でディフェンシブ銘柄は、超大型銘柄になってくるのでキャピタルゲイン(値上がり益)は狙いにくいです。
どちらかというと株価は安定します。
安定した株価に対して、確実に配当を出してくるということで、1億の運用資金のうち、50〜60%はディフェンシブ銘柄に振り分けていきたいです。
表のポートフォリオは、1ヶ月ぐらいで仕込んでいるんですが、まだ2600万しか仕込んでいないので、1億仕込んでいく中で、大体5000〜6000万ぐらいをディフェンシブセクターに仕込んでいく予定です。
今後購入していく候補としては、キャタピラーやJ Pモルガン、シティなどがあります。
また、A T&Tに対してベライゾン、コカコーラに対してペプシコーラ、エクソンモービルに対してシェブロンというようにカウンターで、分散して買っていこうと思っています。
オフェンシブ銘柄
オフェンシブ銘柄は、キャピタルゲインを狙っていく銘柄として組み入れています。
新興企業で主にナスダックに上場していて、規模はそこそこあるけどまだまだ伸びていきそうな企業を選んでいます。
組み入れたオフェンシブ銘柄は下記の銘柄です。
- アクティビジョン・ブリザード(Activision Blizzard)【ゲームソフト開発・配信・販売】
- ペイパル(PayPal)【オンライン決済サービス】
- ショッピファイ(Shopify)【ECサイト制作プラットフォーム】
- ウーバーテクノロジーズ(Uber Technologies)【配車サービス、飲食デリバリー(UberEats)】
- ズームインフォテクノロジーズ(ZoomInfo Technologies)【マーケティング・ソフトウェア】
この中で特にテンバーガー※を狙っている銘柄が4銘柄あります。
- ペイパル(PayPal)
- ショッピファイ(Shopify)
- ウーバーテクノロジーズ(Uber Technologies)
- ズームインフォテクノロジーズ(ZoomInfo Technologies)
株価が10倍になった銘柄、なりそうな銘柄のこと。野球用語でバガーは塁打を意味し、一試合で10塁打(テンバガー)を記録するくらいの勢いで株価が急騰し、10倍まで跳ね上がる銘柄をテンバガーと呼ぶ。
引用元:野村證券
ペイパルは既に時価総額が数兆円の企業ですが、まだここから10倍になる可能性があると思っています。
これらは1年後とかではなく、5年〜10年後に10倍になっていることを狙っているイメージです。
またオフェンシブとディフェンシブの中間と位置付けている銘柄が、
- アドビ(Adobe)【画像編集ソフトウェア】
- マイクロソフト(Microsoft)【ソフトウェア】
- インテル(Intel)【半導体チップ製造】
といった超大型のI T企業になります。
キャピタルゲインとインカムゲインのバランスを取りながら、最終的に両方で利益をとっていくことが狙いです。
ポートフォリオの狙い
オフェンシブ銘柄の弱点は、株価が崩れた時にめちゃくちゃ値下がりします。
6〜7割下がったりもします。
一方でディフェンシブ銘柄はガッチリと支えてくれるので、ポートフォリオとして安定性が出てくるというのを狙っています。
米国の債券市場はイールド(利回り)が死んでる状況で、配当利回りが7%のA T&Tや3%のコカコーラといったディフェンシブ銘柄が債券の代わりになっています。
米国債30年利回りがまた3%とかに推移してくれば、米国債にシフトしていくと思いますが、現状FRBも利上げをしないと公言しているので、なかなかそうならない中でディフェンシブ銘柄が代わりの役目を担ってくれます。
このポートフォリオの期待リターンとしては、大体年10〜20%ぐらいを狙っていきます。
インカムゲインで年2〜3%ぐらいを狙うイメージです。
キャピタルゲインは年10〜30%ぐらいを貪欲に狙っていきたいというポートフォリオです。
おわりに
今回は1億円投資のポートフォリオのご紹介と、その構成についてお話しさせていただきました。
このポートフォリオがどのように推移していくのか、今後定期的に投稿していきたいと思います。
実践を通して、少しでもみなさんのご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。