不動産投資において、ワンルームマンション投資というものがありますが、初心者がやるべきでない理由があります。
そこで今回はワンルームマンション投資についてお話ししたいとお思います。
目次
なぜワンルーム投資をやってはいけないのか
不動産で何をやってはいけないですか?と聞かれて、真っ先に答えるのが「ワンルームマンション投資」です。
絶対と言ったらダメなんですが、99.9%儲からないんです。
あの家賃収入、契約形態、ローンの組み方などから儲けが出るとは思えません。
あれで儲かるなら他の不動産投資で10倍は儲かると思います。
それぐらいです。(本当にそうなのかと思った人は徹底的に調べてみてください。)
しかし、99.9%儲からないものに対して、何個も購入している人って結構いるんです。
あっちにもこっちにもワンルームがあって、合計5個ぐらい買っていて、借入れが1億5000万円あるという人です。
毎年の借金の返済が500万あるのに、投資物件から得られる収益が年400万しかない。
何をやっているの?という感じの人が結構います。
儲かる確率は宝くじを当てるレベル
ワンルーム投資が唯一ハマるとしたら、10年後にそこの土地の値段が爆騰している場合です。
そうなるならいいですが、購入時にそんなことは分かりません。
仮に分かっていたらみんな買うし、路線が入るなどの情報が元々入っていたら、その時点で土地の値段は上がっています。
ワンルームをまず投資先として考えているような人は、基本的に不動産をやらない方がいいんじゃないかぐらいに思っています。
あまりにも無防備に危ないところに行き過ぎています。
厳しい言い方になりますが、ワンルーム投資が儲からないことに気づけないようでは、そもそも勉強不足だし辞めた方がいいと思います。
日本中にワンルームマンション投資をやっている会社は山ほどあって、上場している会社もいくつもあるのでそこを全部敵に回すというリスクがあるんですけど。笑
2〜30年前は知らないですが、ここ5年ぐらいの間でワンルーム投資で儲かったという話があるのなら教えて欲しいです。
儲かった話がないとは言わないです。おそらくあるんだと思います。
宝くじが当たる人もいるように。
でもそういうレベルです。
宝くじを当てるレベルのことをやりたいかって言ったら、私はやりたくないです。
それなら、まだ自分で予想できる競馬で強い馬に賭けたいです。笑
宝くじって無作為に近いですが、それがワンルームマンション投資だと思います。
ワンルーム投資で儲かるのは「投資家」ではない
ワンルーム投資って、営業の電話がいっぱいかかってくると思います。
東京でも大阪でも関係ありません。
彼らは今大盛況で絶賛売り出し中なので。
そんなワンルーム投資をやっている会社のトップセールスって、年収4〜5000万の人が普通にいるんです。
これってどういう意味かお分かりでしょうか?
営業マンにそれだけのインセンティブを与えても儲かるということです。
つまり、投資家側が儲かる仕組みになっていないということです。
それだけのインセンティブを支払った後で、一般のエンドが儲かる仕組みになっているのなら、それこそ夢のような投資で、私のような不動産のプロがバンバンやるはずなんですよ。
上級者がやるのはいいと思います。
不動産をある程度知り尽くした上級者がワンルーム投資に行くというのは、何らかの思惑があってやっているはずなんでいいと思うんですけど、初心者がやるべき投資ではありません。
この投資の危ないところは、「初心者こそワンルーム投資!」みたいな謳い文句で誘ってくるところです。
他にも「全部管理してくれます!あなたは銀行にローンを通すだけです!!」みたいな謳い文句もよく見かけます。
私のような不動産のプロからすると、「あなたは銀行にローンを通すだけで、毎月何万円か出ていくものを買います。」としか聞こえません。
結局ワンルームマンション投資で儲かるのは、投資家ではなくゼネコンと銀行です。
不動産を本業でやっている身として、ワンルームマンション投資については強く釘を刺しておきたいです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
ワンルームマンション投資については、ネット上でも儲かる・儲からない両方の記事が調べるとでてくると思います。
今回お話しした内容は、紛れもなく私が不動産業を本業でやってきた中で、見てきた真実ですので、不動産投資をやる前にご参考にしていただけますと幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。