株式感覚でコモディティ投資をやってはいけない理由

コモディティ投資、とりわけ原油投資を実践中の私ですが、今回はコモディティを投資する上で注意すべきことについて、お話ししていきたいとお思います。

目次

コモディティ投資を始めたきっかけ

コモディティへ初めて投資したのは、原油が初めてです。

その時は特に原油だけ見ていたわけではなく、色々なものを見る中で、原油がチャンスだと思って投資しました。

原油の場合、基本的にはWTIの指標を見ます。
世界では一番一般的な指標ですので。

過去30年でここまできたことがないなという水準で下がったので、気になって見ていたというのがきっかけでした。

原油投資については他の記事でご紹介しています。
よろしければこちらも是非お読みください。↓

株式感覚でコモディティ投資をしてはいけない

コモディティは、株式と違って保有しているだけで価値が低下していくものです。

その理由がコンタンゴとロールオーバーです。

原油だと例えば、7月だったら、8月受け渡しという直近限月で取引していくのですが、8月に入ると9月のものになるので、8月受け渡しのものを売って、9月受け渡しのものを買うことで保有し続ける形になります。

この乗り替わりにコストが発生します。

これをロールオーバーコストと言いいます。

多くの場合、ロールオーバーコストは順ざや(コンタンゴ)になります。

順ざや(コンタンゴ)は、期日が遠い先物価格の方が、期日が近い先物価格よりも高い状態のことで、
その差の分がコストとなってしまいます。

これがコモディティ投資に対してかかるコストです。

ですので、価値の低下を考慮しないといけないため、超長期投資向きではないです。

持てば持つだけコストが雪だるま式に増えていくので、どれだけ長くでも1年や1年半ぐらいにしておいた方がいいです。

この点が、株式と違うところです。

株式は、10年、20年、30年持っておくことができるのが良いところですが、コモディティはそうはいきません。

たとえ原油が下がっていて、安く買えたとしても、株式のようにじっくり待つというわけには行かないんです。

コモディティ投資をやるなら、ランニングコストがかかるという点に注意する必要があります。

ボラティリティの高さに注意

ランニングコスト以外に注意することとして、ボラティリティが高いという点です。

原油だけ見ても、2〜3倍のボラティリティが平気であります。

今年は特に激しいですが、WTI原油先物価格が60ドル台から、マイナス40ドルまで行きましたので、安定的な投資には向いていないです。

また、突発的なことが起きた時には、大きく価格が上下します。
原油ですと、戦争が起きると大きく上昇しますし、コロナショックのような出来事が起きると物凄く下がります。

何かが起きた時の影響が大きいことにも注意が必要です。

注意点は多いが、その分リターンも大きい

ここまで、コモディティ投資の注意点についてお話ししてきましたが、だったらわざわざ投資しなくても良いのでは?と思った人も多いかもしれません。

確かに、ハイリスク投資に分類されるものではありますが、同時にハイリターン投資でもあるということをお伝えしておきます。

ハイリスク・ハイリターンであるからこそ、なるべくリスクを回避するための注意が必要だということです。

基本的にコモディティ投資は、何か極端な動きをした時だけやった方が良いと思います。
普段からやるには、不確定要因で動くことが多いので、不安になります。笑

ただし、ピンポイントでコモディティ投資を行うといっても、事が起きてから情報収集して投資判断をしていては遅いです。

コモディティに関しては動きが早いので、ある程度、自信のある情報を持っていたり、決め手となる要因がないと、その動きに対応できないことがあるからです。

そのような動きに対応するためには、日頃から情報をとることが大事になってきますので、投資するのはピンポイントでも、常にアンテナを張って情報収集をしていく必要があります。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
コモディティ投資は安定志向の人には不向きですが、注意点をしっかり抑えることによって、短期間で大きく稼ぐことも可能な投資先であるということをお話ししました。ただ少なくとも、安易に投資するべきものではありませんので、興味を持った人はご自身できちんと調べてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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