仮想通貨をあくまで投資対象とだけ見ている人も多いかと思いますが、将来的な仮想通貨の立ち位置が投資対象だけに留まると、私は思っていません。
そこで今回は、仮想通貨が社会の仕組みの中で、最終的にどのような存在になるのか、私の予想をお話しします。
目次
大きな変革が起きる可能性
仮想通貨というのはオルタナティブ※ですよね。
オルタナティブ投資とは、上場株式や債券といった伝統的資産と呼ばれるもの以外の新しい投資対象や投資手法のことをいいます。オルタナティブ(alternative)は直訳すると「代わりの」「代替の」という意味です。具体的な投資対象としては、農産物・鉱物、不動産などの商品、未公開株や金融技術が駆使された先物、オプション、スワップなどの取引が挙げられます。
引用元:SMBC日興証券
通貨に対する代替案です。
実は、代替案が本体になる瞬間が一番怖いです。
オルタナティブが王道になったときに一番大きな変革が起きる。
そういう意味では、今社会の仕組みの中で、代替案が本流になりかねない目玉が仮想通貨だと思っています。
極端なことを言うと、最終的に国が仮想通貨を買って、仮想通貨本位制度のようなものができてもおかしくないのかなと思います。
現在は各国が米ドルを保有するようにしています。
そして、ドルキャッシュの保有量によって外貨準備高のような感じで、外貨スワップを組んだりしています。
米ドルをどれだけ持っているかが、世界の国々によって一つの信用材料になっています。
だから韓国はよく信用不安と言われます。
米ドルの準備高が少ないので。
そんな米ドルの準備高のような役割が、仮想通貨の準備高と置き換わる可能性があると思っています。
このように仮想通貨本位制度が、仮想通貨の最終的な落とし所になってくる可能性が高いと予想しています。
仮想通貨本位制があり得る理由
仮想通貨が世界で共通の認識を持たれる。
その可能性は十分にあります。
今その立ち位置にあるのは金と米ドルですよね。
ただ、仮想通貨の持っているポテンシャルを考えたとき、仮想通貨の方が金や米ドルよりも基準としては成り立ちやすいです。
仮想通貨はあくまでも一定の供給量に対して価値がついていくという仕組みだからです。
金のようにいくら埋蔵しているかわからないものや、米ドルのように一国の政府の小手先一つによって、供給量が大きく変わってしまうものとは違います。
そのため、国家にとっては相対的な価値算出に変わっていくのかなと思います。
通貨というのは絶対的なものです。
あくまでも自国でどれだけ発行するか。
一方で、仮想通貨は相対的です。
全世界に対して価値が一定です。
このことから、仮想通貨が金とドルの位置に滑り込んでいく可能性が、夢物語から現実味を帯びてきているように思います。
早ければ10年後ぐらいにそうなっているかもしれません。
通貨の歴史から見ても違和感はない
最近アメリカが、覇権国家という枠組みを少し放棄し始めているので、そうなったときに通貨も含めて体制が変わっていく可能性があります。
元々通貨はポンドが基軸通貨であった時代が長くて、第二次世界大戦によってドルに変わっていますよね。
本来は大きな変革が起きるときに、こういったものって変わるんですよね。
ですので、ドルが仮想通貨に変わっても不思議ではないのかなと思います。
ただしこれは、各国の政府からするとすごく遺憾なことだと思います。
通貨そのものに対する否定につながりますので。
世界市民という、世界が一つのものにつながっていくグローバリゼーションがここまで発展した社会においては、政府や国家の枠組みを超えた価値算出ができるようになっても不思議ではないです。
選択肢は仮想通貨一択?
仮想通貨本位制が近い将来訪れる可能性が高いと考える理由は他にもあります。
金本位、ドル本位というところに、仮想通貨以外で代われそうなものがないからです。
だからといってこのままの体制でいいのかと言われると、結構問題も出てきているので、新たなサードウェーブのようなものが来ても違和感はありません。
また実務的にも便利ですよね。いちいち為替レートとかを考えなくてもよくなります。
ただ貿易には関税がかかるので、関税において規制を上手くかけられるかどうかがカギとなりそうです。
仮想通貨で全ての取引があっても、関税さえクリアできればなんとかなるのではないかなと思います。
仮想通貨が世界の中心になっていく時代が、近い将来来るということを予言しておきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事を読んで、仮想通貨に対する見方がこれまでと変わった人もいるのではないかと思います。
私が予想した通りに行くのであれば、投資対象としての仮想通貨の見方も変える必要があるかもしれません。
少しでもご参考にしていただけますと幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。