日頃、仕事や家事で忙しい人が、投資に時間を多く割けるかといったら、ある程度時間的な制約があると思います。
だからと言って投資をしてはいけないということではありませんが、時間がとれない中での投資は、注意すべきことがあります。
今回は、時間がとれない人が投資をするときに気をつけて欲しいことをお話しします。
目次
時間がとれない人が投資できるもの
サラリーマンなど仕事をしている人は、一般的には朝の9時から夜の6時ごろまで働いているので、東京市場の取引が見れないという場合が多いですよね。
アグレッシブに投資したい人であれば時間外取引という方法があります。
指値注文を入れておくなどして取引をすることが可能です。
ただし時間外取引は安定しなかったり、出来高が少なかったりします。
これはあくまで、こんな取引もありますよという程度なので詳しく知りたい方は調べてみてください。
夜の時間が取れる人は、米国市場で投資をするのがいいと思います。
マーケットを見ることができるからです。アグレッシブな人はこの辺りが選択肢として考えられます。
仕事と投資を両立させるならば、仕事とかぶらない時間帯に開いているマーケットに投資することです。
そもそも投資自体に時間が割けないのであれば、答えはおのずと指数投資になります。
もしくは、超大型銘柄(時価総額が1兆円以上の会社)に対して分散投資をする。
ITが伸びるならマイクロソフトに投資するとか。インデックスや超大型銘柄で投資をしておけば、(致命的なことにならないという意味で)下がる時も上がる時も大きなことがないので、いちいち気にしなくていいからです。
マーケットを見る時間がない人に注意してほしいのは、レバレッジ※をできるだけかけないことです。
緊急事態に対応できないのに、レバレッジをかけてしまうと大きな事故が起きかねないからです。
レバレッジ(Leverage)とは「てこの原理」という意味ですが、金融業界でレバレッジといった場合には、借り入れを利用することで、自己資金のリターン(収益)を高める効果が期待できることを指します。例えば、委託保証金率30%の信用取引では、売買代金の30%の委託保証金を差し入れることで取引が可能となります。つまり、その場合では、最大で約3.3倍のレバレッジを効かせることができるわけです。レバレッジを効かせるということは、大きなリターンが狙える半面、リスクも大きくなりますので、十分な資産管理が求められます。
引用元:SMBC日興証券
またレバレッジをかけると値動きが気になって仕方がなくなってしまいます。
その点、指数や超大型銘柄に投資をするとそんなに焦る必要もなくなります。
時間が取れない中で、投資をやる上で、ボラティリティの高さは捨てて、安定性のあるものにするのがいいと思います。
レバレッジ取引のリスク
レバレッジキリングとも呼ぶべき現象が起きることがあります。
仮想通貨はまさにその狩場みたいになっているのですが、3秒だけ3分の1になるといったそんな仕掛けを打ってくるプレイヤーがいます。
レバレッジ取引は委託保証金や証拠金を担保に、手持ちの資金よりも大きな金額で取引することができる仕組みのため、一定以上損失が膨らむと、強制的に決済される(強制ロスカット)ようになっています。
そのため、レバレッジをかけているとその3秒という瞬間に飛んでしまうんです。これがレバレッジキリングです。
今年の4月に起こった出来事ですが、原油(WTI先物原油5月限)でマイナス40ドルまで下がった時もそうで、ものの2、3時間で落ちました。
[その時のことについてはこちらの記事で詳しく書いています]↓
その時に働いていたら終わりですよね。
レバレッジをかけると、0なった上で、追証※が発生するので、サラリーマンだと一瞬で終わってしまいます。
追加保証金のことを指します。信用取引や株価指数先物取引など、保証金を担保として行う取引の場合、一定の維持率(委託保証金維持率)を下回ると、追加の保証金を差し入れなければなりません。
引用元:SMBC日興証券
以上のことから、基本的にレバレッジをかけずにやっておくというのが、おすすめというか必要なことかなと思います。
そもそも副業で投資をしているということは、他のことで働いているわけで、どっちが本業かを見失ってはいけないという部分ですよね。
ハイボラティリティなものに投資をして稼ぐ、という考えだと、本業は何なのかってことになりますから。
できるだけ投資に関しては命をとられないものでやるというのは基本として、かつ退場しにくいものに投資をするのが大切だと思います。
退場しないためにはレバレッジをかけない
投資をするにあたってノックアウトされないということは結構大事です。
一発ノックアウトされると、永遠に投資市場から退場してしまうので。
投資経験が長くなればなる程、この言葉の意味が分かると思うんですけど、例えパンチを受けても退場せず続けていれば、投資というのはまだ勝ち目があるものです。
ただ、レバレッジをかけて殺されて退場するという人が多いように思います。
退場したらその時点で挑戦する資格を失ってしまいます。
マーケットを見る時間がない人ほど、退場しないための防衛策を事前に巡らせておく必要があります。
結論、時間がなければレバレッジはかけない方がいいということです。
レバレッジ投資は性質上、勝負が早くつくので、会社に行っている間に数百万飛びましたということが往々にしてあります。
それが、せめてチャートとにらめっこして起きたことなら納得できるかもしれませんが、帰宅したら全財産がなくなってしまってましたというのは悲惨ですよね。
前述しました、原油がマイナスに行った時点で、これは起きないだろうということはもうなくなったと思っています。
日経平均が一瞬だけ9000円行きましたとか、逆に30000円行きましたっていうことが起きても不思議ではないと。
それぐらいのことが、今年原油で起きたので、これは大丈夫だろうっていうのは考えないようにします。
日本にもサーキットブレーカー(1日の値幅制限)があるので、実際は一瞬で無茶苦茶なことにはならないので、そういう意味でも、日経225インデックスとかは安全なのかなと思います。
長い間投資に触れ合っていけるというのは大事だと思います。
知識的に優位性もついていきますし、お金を入れている以上勉強もすると思います。
その時間が長ければ長いほど、有利になっていくのが投資だと考えています。
それがレバレッジをかけていたことで、最初の数ヶ月で死んでしまったら、実はすごい投資家になるはずだった人が永遠に退場してしまうことになります。
よく「安全マージン」という言葉を使いますが、退場しないように、保険をかけた上で、投資を長く続けていくことが大切だと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
時間がなくても投資をすることはできますが、マーケットを見る時間が取れないというハンデをカバーするためには、お話ししたように、レバレッジをかけない等リスクを上手くコントロールすることが大切です。
投資から退場しないために、少しでもご参考にしていただけると幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。