金は通貨という概念が登場する前から、ものと交換されたりしてきていた、歴史の長い存在です。でもその金の立ち位置が、今後揺らぐかもしれない。私はそう予想しています。
今回は金の未来についてお話ししていきたいと思います。
目次
金の思い出
私は投資したくてもお金がなくて買えなかった経験がこれまでいっぱいあります。
25歳ぐらいの時、今の金価格の半分以下ぐらいの時です。
日本の金貨で額面5万円というものが売り出されていました。
日本の金貨って額面大きいことで有名なんです。
普通金貨って額面小さくして100ドル金貨とかで、実際の価値は10倍ぐらいで取引されるものなんですが、その金貨は当時額面5万円で実際の金価格は5万円ちょっと割っていました。
これって凄くないですか?
ピンと来た人もいるかもしれませんが、額面5万円の金貨なんです。
どう凄いかというと、損しない商品だったんです。
額面5万円というのは日本政府が保証してくれるので、どれだけ金価格が下がっても、この金貨は5万円以下にはならないんです。
つまり損しないということです。
凄いですよね?
でも当時お金がなくて、4枚しか買えなかったんです。
その後金価格が上がって、8万円で売れたんですよ。
今だったら10万円以上で売れるはずです。
やはり資金力は大事ですね。
金の立ち位置
金もETFやETNで持つと、ロールオーバーコスト※がかかるので、ずっと持ち続けるには都合が悪いです。
ロールオーバーとは、オプション取引や先物取引において、当限のポジションが最終決済日(SQとも言う)をもって消滅してしまうことから、最終決済日を迎える前に、期先のポジションに乗り換えることを言います。通常、オプション取引や先物取引は、一定期間ごとに最終決済日を迎えるので、ポジションを連続的に持ち続けるには、その前にロールオーバーをしなくてはなりません。このとき、手数料分はどうしてもコストがかかります。
引用元:東海東京証券
もちろん金を現物で持つこともできますが、セキュリティー面など管理が大変ですよね。
金が厄介なのは何も生み出さないとうことなんですよね。
ただその場で光り輝いているだけというか。笑
そのいる事に価値があるというのを世界が勝手に決めているだけ。
とは言え太古の昔から金はいろんなものと交換されてきて世界中で価値があるものと認識されてきたので、「国境のない通貨」ともいわれる。
この国境のない通貨という立ち位置を脅かしているのが、仮想通貨です。
そういう意味では、金自体は斜陽なのかなと思います。
これから金は立ち位置を下げていくのではないかと思います。
有事の金買いというのは、今後変わっていくと思います。
これまでは単体で価値があるもとされてきましたが、仮想通貨との兌換性を持つ役割に変わっていくのではないかと予想しています。
金に投資する際に、今後重視しておく指標としては仮想通貨の価格だと思います。
あとは株価が暴落すると金価格は上昇しやすいので、株価との連動性を見ておく。
金で一山当てるとかそういう使い方ではなく、ポートフォリオの1割は金を持っておくことで、何かあった時に、役に立つぐらいの位置付けで考えれば良いかなと思います。
ただそれも、今後仮想通貨が代役を担ってくれるんじゃないかなと思っています。
「国境のない通貨」としての役割は仮想通貨に
金は「リスクオフの代表格」という存在だったのが仮想通貨によって揺らぐ可能性があると思っています。
アジア通貨危機や、グローバルソブリン危機のような事態が起きた時に、仮想通貨がリスクオフ資産になる可能性があるのかなと思います。
ただ今のところ、仮想通貨がそういう役割になると予想している人は私の周りにはいないので新説なのかもしれません。(探せばいるかもしれませんが。)
国境がないという意味について、今回のコロナショックで結構認識されたように感じます。
通貨というものの不自由さと、ブロックチェーンの可能性がよりクローズアップされた契機になったのかなと思います。
金は今までの既存概念の代表選手で、古代から通貨の前から通貨として働いていました。
その既存概念が、数千年ぶりに変わるのかもしれません。
今までの当たり前の概念が私たちの代で塗り替えられる歴史的瞬間に立ち会えるのかもしれません。
金については上記のようにポジティブな見方だけではないんですが、それだけ影響力があるものなので、重要なコモディティではあります。
金が好きな人って本当に多いですからね。
小麦とか大豆とかもそうですけどコモディティって値動きが激しいのが好きでやっている人が多いですけど、金は少し違う意味で好きな人が多い気がします。
金は持っておけば安心というような。
今回はそれに対してのアンチテーゼになると思います。
「将来、仮想通貨が、これまでの金の役割に変わる!!」と。
そう断言しておきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は金に対する見方についてお話しさせていただきました。仮想通貨の登場は、これまでの当たり前の概念を変えるかもしれない存在であると私は考えています。仮想通貨への投資についても今後の記事で取り上げたいと思いますので、ご期待ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。