株式、為替、不動産など投資をするにあたって中央銀行の政策はマーケットに大きく影響します。
世界的な金融緩和状態が続く中、日銀の金融政策はある意味世界のトップランナーとなっています。
そこで今回は、日銀の金融政策について私なりの見解をお話ししたいと思います。
目次
日本は変な意味でトップランナー
リーマンショック以降、各国中央銀行のバランスシートは拡大の一途を辿りました。
その中で今や金融緩和政策を最も推し進めているのが日本となっています。
そのため、日本がこの先どのようになっていくのか、世界が注目しています。
世界の実験場と呼ばれているぐらいですから。
そういう意味で日本はトップランナーと言えると思います。
金利面ではマイナス金利まで導入している今、これ以上引き下げる余地は実質ありません。
できることは量的緩和、ヘリコプターマネーぐらいでしょう。
量的緩和というのはお金の供給量を増やすのが目的で、その中でも国債をさらに発行するのがヘリコプターマネーです。
これ以上何ができるかという状態になっていて、どこかでインフレを仕掛けるんじゃないかとも考えられます。
預金封鎖だったり一種のデノミ※みたいな状態。
通貨の呼称単位を切り下げることです。例:現在の1万円を新しい100円とすることです。急激なインフレ等によって通貨価値が激減してしまったような場合に、計算、記帳、支払などの手続きが煩雑になるのを回避する目的で行われます。 デノミネーションの略称です。
引用元:カブドットコム証券
でもこれをやったら革命が起きるかもしれません。
今回の政府の10万円の給付なんて、インフレが起こるだけだと思います。
日本経済のこれからはスタグフレーション!?
今後の日本に起こりうることとして、スタグフレーションが起きると思います。
スタグフレーションとは、景気が後退していく中でインフレーション(インフレ、物価上昇)が同時進行する現象のことをいいます。この名称は、景気停滞を意味する「スタグネーション(Stagnation)」と「インフレーション(Iinflation)」を組み合わせた合成語です。
引用元:SMBC日興証券
株式はなかなか下がらないと思います。
世の中にこれだけお金の量が増えており、株式市場に向かう資金量は十分にあるからです。
コロナショックの後に日経平均が1万円を割るとか言ってる人がいますが、そういう人はお金の量を考えていないと思います。
また金融政策として日銀がETFを購入していることも理由として挙げられます。
よく考えたらめちゃくちゃですよね。笑
日本は冗談で社会主義国家とか言われる事がありますが、日銀が各企業の筆頭株主になっていっていることから、名実ともに社会主義国家のようになっています。
だから間違いなくスタグフレーション、不況の株高は起こると思っています。
半年後とかにこんなはずじゃなかったとみんな騒ぎ出すんじゃないかな。
新型コロナウィルスによって、病気によって亡くなる人と経済によって亡くなる人のどっちが大きいかって状態になってくると思います。
どっちも多く出る可能性は十分あります。
日銀の政策は手詰まりなので、インフレが起きるのは必然かなと思います。
また中央銀行は過去から学び過ぎて、有事の動き出しがとても早くなっています。
世界恐慌、バブル崩壊など過去の出来事の経験から、政策展開が早くなっているんです。
ただそれが裏目に出て、今回は本当に手詰まりだと思います。
チェルノブイリの原発事故のように、火が上がっていて、消しにいくけど、消しに行った人がみんな亡くなってしまう。
これが今の日本かなと。
これからの日本経済を考えた時に、「スタグフレーション」というのは一つのキーワードになるんじゃないかと思います。
投資をするにあたってこのシナリオを想定しておくことは重要ではないかと思いますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は日銀の金融政策について私なりの見解をお話しさせていただきました。
スタグフレーションが起きた時、日本の多くの人は何の対策もとれていないままその時を迎える事になると思います。投資を行う上で、各国の金融政策をおさえておくことは重要だと述べましたが、私が考えるシナリオがご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。