2021年に入ってからも、ビットコインをはじめとする仮想通貨に大きな動きがあって、連日ニュースになったり世間でも話題となっています。
そんな仮想通貨ですが、私は仮想通貨と貨幣経済が今後の重要テーマになると考えています。
今回はその理由についてお話ししたいと思います。
目次
仮想通貨は貨幣制度に対するアンチテーゼ
2021年は明確に仮想通貨がテーマになっていると思います。
個人的には、仮想通貨に対して、軽く考えすぎている人が多いと感じています。
私がそれだけ注目している理由は、仮想通貨が貨幣制度に対するアンチテーゼだと考えているからです。
長い歴史において、ここまで明確に中央銀行主導の通貨制度に対するアンチテーゼは無かったのではないでしょうか。
仮想通貨はビットコインやイーサリアムを中心に、今や100兆円規模の市場になっています。
これは凄いことだと思います。
企業で言ったら、今米国株で時価総額100兆円を超えているのは、Apple、 Amazon、Microsoft、アルファベット(Google) の4社だけです。
仮想通貨市場は、それらの会社の規模に匹敵するような時価総額のものになってきているわけです。
これだけの市場規模になっている仮想通貨が、現在の貨幣制度に対するアンチテーゼとなり得ると、私は考えています。
コロナショック後に世界中でお金が刷られている
仮想通貨がなぜ今後の重要テーマになるのか、もう一つ大きな理由があります。
それはコロナショック後に各国中央銀行がお金を刷りまくったことです。
ここからは私の個人的な推測ですが、世界中の銀行も、恐らく深いことは考えてなくて、どこもこう思ったはずです。
「アメリカも刷っているから、刷ろう。」と。
そして、みんな刷っているから、ウチも刷ろうという、よく分からない理屈で世界中に連鎖していったのではないかと思います。
真実は分かりませんが、実際に世界中でお金が刷られたことは事実です。
そのツケがもろに出てくるとしたら、貨幣そのものに対して疑問符が付くのではないかと考えています。
仮想通貨と貨幣経済
仮想通貨に今後一定の金融資産が流れると私は考えています。
今は日本円に対して、何も考えずに信用している日本人は多いと思います。
例えば、円というのは100円あればだいたいジュースが買えて、1000円あればちょっとしたご飯が食べられて、1万円あれば高級なご飯が食べられる、といった感じに。
そのような当たり前の価値っていうものを享受していると思います。
しかし、それに対して大丈夫なのか?という黄色信号が、これからはちょっと灯るのではないかと考えています。
何も考えずに、こんなにお金を刷ってしまって、供給量を増やしてしまって、世界って大丈夫なの?と。
周りを見たら日本だけじゃない。
アメリカも刷っているし、ヨーロッパも刷っていて、他の国も刷っていると。
そうなった時に、発行上限が決まっているビットコイン、つまり仮想通貨に人々の視線が向くのではないかと考えています。
以上のことから、仮想通貨に一定の金融資産が流れるっていうのは自明だと思っています。
よく仮想通貨の価格上昇に対し、バブルだみたいな話をよく聞きますが、バブルではないですよね。
むしろ泡ではなくて、人々の不安の写鏡みたいになっていると思います。
仮想通貨の価格がどうこうというのを単純に追っかけるのではなくて、中央銀行の貨幣制度そのものに対してちょっとどうなのかっていう、そういうテーマに2021年はなっていくのかなと予想しています。
ビットコインに関しては多くの人がネガティブな予想からポジティブな予想まで色々ありますが、2021年の値幅は、大体1万ドルから20万ドルぐらいの間で予想されていたりするのを見ます。
1万ドルから20万ドルって20倍もあって、何という予想なんだと思いましたが。笑
ただ、逆に言ったらそれぐらい今世界中の人が読みきれてないということだと思います。
世界中の人々の意見がもうここまで割れてしまうのは、空前絶後ではないでしょうか。
以上のことから、2021年を皮切りに仮想通貨と貨幣経済がテーマになると予想しています。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今後の重要テーマとなり得る、仮想通貨に対する見方についてお話しさせていただきました。
少しでもご参考にしていただけると幸いです。
他にも仮想通貨に関する記事を数多く上げていますので、そちらの記事もぜひご参考にしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。