2021年に入ってから、上海総合指数が2015年以来の高値まで戻す動きがあり、中国株式市場の上昇が続いています。そこで今回は、中国株に関する私の考えをお話ししたいと思います。
目次
上海総合指数の上昇は必然?
上海総合指数は、2021年1月12日に、2015年12月下旬以来およそ5年1カ月ぶりの高値を付けました。
中国に関しては、シンプルに新型コロナウィルスによるダメージが少ないと考えています。
ウィルスの発祥地と言われながら、ダメージが少ないというのは謎ですが、ラッキーだったと思います。
他の国よりも経済の立ち直りが早いということが言えるのではないでしょうか。
中国は、元々チャイナショック※を経て大きく売られており、まだその高値には到達していませんので、必然的なことなのかなと捉えています。
2015年6月から始まった上海取引所の大暴落。
同年6月12日にリーマンショック後の最高値をつけるも、その後急落。
株価急騰に伴う相場過熱への警戒感や、中国当局による規制強化の動きなどが下落の背景として挙げられている。
また、2015年8月には、突然の中国人民元の切り下げ(ドルに対する人民元の相場を切り下げる。) によって、市場に混乱を招き、中国市場に対する不信感が世界へと波及していった。
投資先としての中国企業
中国においては、国内の市場規模がそもそも大きいので、内需の企業ももちろん投資対象として狙っています。
私は、米国だからという理由で、米国株に投資しているわけではなく、グローバルだからとか、市場規模が大きいからという理由で、米国株を買っているだけです。
もちろんそういう企業が他に出てくれば、それが中国でもインドでも投資します。
結果として米国株の割合が多いというだけです。
名前を聞いてピンと来なくても、時価総額が巨大な会社はいくらでもあります。
例えば、電子決済のPayPal(ペイパル)という会社がありますが、多くの日本人はピンと来ないのではないかと思います。
「ビットコインをPayPal(ペイパル)で決済して…。」という会話を聞いても、何のことかよくわからないという人の方が多い気がします。
しかし、PayPal(ペイパル)の時価総額を見てみると、2021年2月時点で約30兆円(約3000億ドル)です。
ちなみに、日本のメガバンク3行を足した時価総額は約16.6兆円ですから、到底勝てません。
日本の全部の銀行を足してもPayPal(ペイパル)の時価総額に届くかどうかいい勝負ではないかというぐらいの規模の会社です。
それだけグローバルな市場と日本のドメスティックな市場とでは、全然比べものになりません。
株式を語る上で、これまでは米国市場を避けることができなかったように、今後は中国市場を避けられなくなってくるのかなとイメージしています。
私のポートフォリオの中にも、中国通信大手のチャイナモバイルを組み入れていますし、アリババなどにも注目しています。
中国企業でも、自分の投資哲学に当てはまるものがあれば、関係なく投資していくつもりです。
カントリーリスクはどこの国でもある
中国企業への投資を行う際、カントリーリスクを気にする人も多いかと思います。
確かに、中国だったらこういうことが起きそう、ということが実際あるかと思います。
ただ、米国においてもカントリーリスクがないかと言われれば、そうではありません。
だからあまり気にしないようにしています。米国でも中国企業を上場廃止にさせたりするようなことがあったように、どこの国でも可能性はゼロではありません。
チャイナリスクという言葉があるぐらいですが、あまりそこを気にしすぎても仕方がないので、カントリーリスクはどこに投資する際にもあるものだと考えるようにしています。
おわりに
いかがでしたでしょうか。中国株に関しては、今後も発信していきたいと思っています。少しでもご参考にしていただけると幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。