2回目の緊急事態宣言の中で思うこと

1月より2回目の緊急事態宣言が発出されました。そんな中、今回の緊急事態宣言に対して思うこと、今の日本経済に対して思うことを、まとめてお話ししたいと思います。

目次

1回目の緊急事態宣言と今回は全く異なる

今年1月から2回目の緊急事態宣言が発出されています。

しかし、今回の緊急事態宣言は果たして2回目と言えるのでしょうか?

1回目と言っていることが全然違います。

2020年4月7日に東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県に発令された緊急事態宣言では、学校も休めば、企業も休めという内容でしたが、今回は普通に経済が動いています。

今回の緊急事態宣言は、一言で言えば「ノイズ」です。

1回目は、経済を全部止めるという内容でしたので根本足りえました。

しかし今は、何かが変わるわけでもなければ、何かが起こるわけでもありません。

単なるノイズです。

1回目と根本的に異なる点はそこです。

よって投資判断などに影響を及ぼすものではないと考えています。

2回目の緊急事態宣言は、国の免罪符のように思えて仕方がありません。

実際に、前線で経済を回している立場からしてみれば、馬鹿に付き合ってられないというのが、今回の緊急事態宣言に対する本音です。

日本の医療崩壊と騒いでいることについて

「日本の医療崩壊」とみんなよく言っていますが、私はそれ以前に日本のコロナに対する向き合い方が下手すぎだと思います。

欧米では、日本よりも遥かに感染者数が多ければ、死者も多いですし、重傷者も圧倒的に多いです。
同じような人口でも、10倍、20倍という数になっています。

そのような国が、極論なんとかなっているわけです。
多少のトリアージ(重症の人から治療を行うための優先順位付け)はあったとしてもです。

コロナ対応をしている看護師の方に聞いた話ですが、一人の抗体検査をするだけで、二人の看護師が二時間ぐらい拘束されるそうです。

ということは、二人の看護師が一日に診ることができる数は十人に満たないということです。

私には、自ら崩壊しにいっているように思えて仕方ありません。

そのような状況で医療崩壊だと騒がれても、個人的には納得できません。

また、日本のベッド数の多さは先進国でみても、かなり多い方です。

にもかかわらず、先進国の10分の1、20分の1、もっと大袈裟にいうと、50分の1ぐらいの規模の感染状況で、医療崩壊だ、医療壊滅だと言っているのは、やり方が下手すぎるんじゃないかと思います。

今5類と分類されている感染症の基準(※1)も、2類から5類に下げるだけで、どれだけの受け入れができるのかという議論もきちんとされていません。

イメージでいうと、エボラぐらいのことをやっているように思います。

エボラと新型コロナが果たして一緒ですか?という話です。

一つ言えることは馬鹿馬鹿しいということです。

※1.感染症の分類

感染症法では,症状の重さや病原体の感染力の強さなどから感染症を一類感染症,二類感染症,三類感染症,四類感染症,五類感染症,更に,世界における感染症の流行状況に迅速に対応できるように,指定感染症や新感染症を加えた7種に分類されています。これらの感染症は,さらに全数把握感染症と定点把握感染症に区別されて公表されています。

引用元:宮城県公式ウェブサイト

医療崩壊だという前にやるべきこと

医療崩壊だと言うのであれば、どうすれば避けられるのかということをまず考えて欲しいと思います。

患者を減らすということの前に、コロナのような病気の宿命として、例えばスペイン風邪のように一旦爆発的に広まって、変異なども繰り返しながら、毒が弱まっていって、最後は普通の風邪に終息していくまでは、いくら努力しても感染を完全に防ぐことは、過去の歴史から見ても難しいように思います。

それなら、どうやったら崩壊しないで済むのか。

感染症の分類を2類相当から5類に下げるなど、具体的な話をまず進めるべきだと医師側からの提言もあるため、そういった声に耳を傾けることも重要ではないでしょうか。

それをせずに、医師会も国民にばかり負担を強いるわけです。
外に出るなとか、外食するなとか。

医療従事者は本当に大変だと思います。

でも、医療従事者にとっても、そこを緩和させることは少しでも楽になることに繋がるのではないでしょうか。

何と戦っているのか分からないような隔離をするくらいなら、中国のように(プレハブみたいな)専用の病院を作るなどといった形もあると思います。

現場もそれをまず国に要請すべきではないでしょうか。

ピントのボケた話をずっとしているようにもみえます。

他にもっと危機に感じるべきこと


スタグフレーション(不景気の株高)が現実的に起こってきています。

しかし、それを押さえ込む手段を日本国は失っています。

なぜ失っているのか?

その根拠は、ごく最近まで日銀がE T Fを購入し続けていたことです。

このループをなかなか止められないということは、打つ手がないという状況ではないかと思っています。

日銀は一体どれだけの会社の筆頭株主になるのでしょうか。

中国を一党独裁と言いますが、日本もそれを超えた凄いことをやっているように思います。
世界でもここまでの状態になっているのは日本だけですよね。

このことをもっと危機としてとらえるべきです。

その辺のことをきちんと論じずに、緊急事態だなどと言っている場合ではないと思います。

今の日本経済に関しては、その程度に考えています。

私は商社株などの日本株を一部保有していますが、あくまでポートフォリオの分散として保有しているという枠にとどめています。

おわりに


いかがでしたでしょうか。

2回目の緊急事態宣言に踏まえて、今の日本経済に対する私なりの考えをお話しさせていただきました。
少しでもご参考にしていただけると幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

※当ブログに掲載されている記事について

当ブログに掲載されている記事は、あくまで個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
また当ブログ記事に書かれている内容は、100%正確であるとは限りません。

あくまでも投資は自己責任でお願い致します。