2020年は色々な出来事がありました。
特に実際に投資をした原油においては、歴史的な出来事が起きました。
そこで今回は、春先に予想した原油相場の答え合わせをしていきたいと思います。
目次
予想は当たったのに損をした
今年の3月に行った原油投資は悔しい結果となりました。
当てたにもかかわらず損してしまったので。
ちなみに、私の行った原油投資については、こちらの記事でお話ししています。↓
改めて、3月に原油を投資した経緯を簡単にご説明します。
当時、原油価格(WTI)が1バレル20ドル台で推移しており、物価水準を考慮すると産油国にとって20ドル台は相当きついはずと考え、40ドル台までの戻りを狙ってWTI原油先物ETFを合計約1億円を購入。
これが大まかな経緯です。
しかし、結果は約5000万円の損となってしまいました。
4/20に原油価格がマイナスになったのが原因です。
《WTI原油先物チャート》
ものの値段がマイナスになることが想像できませんでした。
(当時のことの詳細はこちらの記事でお話ししています。↓)
それも、コモディティの中で原油は世界最大の商品です。
にもかかわらず、原油がマイナスになって大したニュースになっていませんでした。
これがどれだけのことか、みんな意味が分かっていないんだと思います。
4月限月の時に、コンタンゴ※でマイナスになっただけでしょという言い訳もあるかもしれませんが、そもそもコンタンゴがどうとかそういう話ではないと思います。
先物取引において期先の限月の価格が高く、期中、期近と受渡し期日までに残された期間が短くなるほど価格が安い状態のこと。
マイナスはマイナスです。
長い限月はマイナスになっていなくて、直近限月だけマイナスになっただけだというのは暴論だと思います。
直近限月だけでもマイナスになれば、それだけで十分大事件です。
結局私の投資は、原油価格がマイナスになった時点でロスカットすることになりました。
原油投資から学んだこと
このマイナスは予想できませんでした。
ただ結局、原油価格は40ドルを超えてきましたし、20ドル前後の時に安すぎるから買おうという感覚は間違っていませんでした。
その間にマイナスという事態が起きたので、ポジションは飛んでしまったのですが、結果思った通りの動きになりました。
勝負に勝って試合に負けたというのが、こんなに当てはまることがあるんだなと思いました。この投資で色々勉強になりました。
世の中に「起きないこと」はないということが分かりました。
隕石だって当たることがあるし、流れ弾に当たって死ぬこともあるだろうし、もしかすると日本の原野に地雷が埋まっているかもしれない。
そういうものに気づかせてくれました。
「何が起こるかわからない」ということを教えてくれたのが原油でした。
ものの値段がマイナスになるなんて予想できません。 お金を出すから引き取ってくださいという状況ですから。
これが、誰が使うかわからない商品でならまだ分かります。
でも、原油という世界で最も消費されるもので起きたということが重大です。 おそらく、一生に二度経験することはないと思います。
一生に一度のあの相場に参加できたことを誇りに思うしかありません。笑
きちんと予測が効いていて、ある程度の結果もしっかりと当てることができていたのに、それでも5000万損をしました。
このことから、投資ってそういうこともあるんだなという教訓になりました。
購入時に投稿した記事にも書いていますが、「40ドル台までは戻る。」と予想していましたので、どのくらいの価格まで戻るかという水準まで当てていたんですけどね。
もし原油価格が全然上がっていなければ、予測も外れたしマイナスにもなったと納得できたかもしれません。
だから悔しい思いはありますが、いい経験ができたと考えています。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
予想が当たっているのに、儲けることができなかったことは、非常に悔しいです。
ただ、こうしてきちんと投資したことを振り返る作業は、これからの投資を成功させるためにはとても大切なことだと考えています。
そのため、あえて損をした投資について今回はお話しさせていただきました。
少しでもご参考にしていただけると幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。