使い方さえ押さえていれば、ETFはとても使いやすい投資商品です。
そこで今回は、ETFの活用術として、私が普段実践していることをお話ししたいと思います。
目次
基本的なETF使い方
方向性が分かっていれば、指数は安全に上がってくれるので、私は基本的には指数を使って投資を行っています。
新たに台頭してきているのはAI投信ですが、これに関してはまだ結果があまり見えてきていないため、何とも言えません。
指数系の使い方としては、NYダウが一日で1000ドル下落した時など大きく指標が動いたときに、指数を差し込みます。
そうすれば全体が戻るときにしっかりとれるので、とても楽です。
反対に長期投資ではあまりETFを使ったりはしません。
ノンレバレッジとレバレッジ型を上手く使うコツ
ETFにはレバレッジ型のものもあります。
私の場合は、ノンレバレッジのETFとレバレッジ型のETFを上手く使い分けるようにしています。
例えばS&P500インデックスに投資するのに、5000万円の予算を用意したとします。
S&P500が下がったときにまず500万円購入します。
その後さらに下がっていくようであれば、4回ぐらいに分けて500万ずつ買いを入れていきます。
いわゆるナンピンです。
そして、5発目ぐらいからレバレッジを使い始めます。
S&P500にはトリプルブル(レバレッジ3倍)のETFがあるので、それに切り替えて差し込んでいきます。
あくまで最初はレバレッジをかけずに買います。
相場は下がれば下がるほど反発するのが大きくなることを、今までの歴史が証明しています。
下がったままということはあまりなく反発するので、最初は慎重に入りながらも、下がり続けて上がりたい力が溜まったタイミングでレバレッジ型のETFを差し込みます。
そうすることで、上で捕まっているナンピン分も外しやすくなります。
ただ、最初からレバレッジを入れてしまうと、下がったときのダメージも大きくなってしまいます。
それは精神的にしんどくなります。
ですので、何発も入れた後に、レバレッジを差し込むことで、結構な威力を発揮してくれると考えています。
ETFはこのように、機械的かつ、レバレッジは後で差し込んでいくという買い方をします。
最初からレバレッジをかけて下がると、戻ってきたときに同じ額にならないことに注意する必要があります。
これはブルベアの仕組み上仕方がないことですが、少し損をします。
そのため、レバレッジを使うときはあくまで市場が反発の力を溜めきったタイミングで使いたいです。
このやり方だと、レバレッジを使う前に、相場が反発して決着がついてくれることが多いので、レバレッジを使わないこともよくあります。
為替ヘッジがついているETFの使い方
過去に使ったETFだと、IシェアーズコアS&P500インデックスや、ナスダックレバ(ナスダックに2倍連動)などを使ったりしました。
ナスダックレバは、為替ヘッジがついているので、為替の影響を受けずに、純粋にナスダックの数字に連動して価格が決定するというものです。
このような為替ヘッジがついているものもあるので、為替の方向感が分からないときは、ヘッジをつけておけばいいと思います。
ただ、本来は米国の株式が上昇するときは、ドル高になります。
そのため、円ヘッジをしない方がいいという考え方ができますが、実際には米国株が急騰しても円高になったりする動きもあるので、円の動きがよくわからなかったりもします。
この原因は過剰流動だと考えています。
答えになっていないかもしれませんが、この流動性はかつて世界が経験したことのない大きなものなので、そう言わざるを得ません。
NYダウが1000ドル上昇しているのに、円高に振れるなんて、誰がドルを買っているんだろうかと思います。
そんなにドルが世界にあったでしょうか?
あっ、コロナで200兆ぐらいばらまいていましたね。笑
ばらまかれたお金でレバレッジをかけて取引をしている人がいるんだろうと思います。
あまりにも、流動性が高すぎて、買われるときは全部買われるようなことが起こっています。
一番意味が分からないのは、世界の株価が上がっているのに金まで上がっていることです。
リスクオフとリスクオンの肌感覚が全く分からないぐらい麻痺しています。
コロナ対策としてストレートにお金をばらまいたことによって、レバレッジをかければさらに振りきってしまうということもあると思います。
本来は、米国株が買われるときは、円からドルにお金が替わっていないとそれだけ動かないのですが、ドルのレバレッジで、その分を吸収できるだけの供給がされてしまったということだと思います。
だから円からドルに全く変わらないということだと考えられます。
「本来株高の方向であれば、ドル高に動くはずが今は円高になっている。」
この理由は他にも考えられます。
それは米国が政策金利を下げたからだと思います。
本当は、政策金利を2%から0%に下げたのであれば、ドル円で100円を切ってもいいはずです。
その水準に行くぐらいまでは円高、株高といういびつな状態が当分は続くのではないかと思います。
ETFの為替ヘッジ型はこういった場面で使うのがいいと思います。
要素がたくさん絡んでいくと、得したのに為替で負けているという悔しい思いをすることもあるので、ストレートに勝負したい場合は為替ヘッジをつけるといいと思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
あくまで私が、ETFをどう使っているのかをご紹介しましたので、独自にアレンジするなど少しでもご参考にしていただけると幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。