魅力的な企業なら潰れそうでも問題ない?

株式投資における最大のリスクは、投資した企業が潰れて株価がゼロになってしまう事です。
これは、どの企業においても当てはまりますが、本当に魅力的な企業であれば、潰れそうでも問題ない場合があります。
今回は、その理由についてお話ししたいと思います。

目次

魅力的なら潰れそうでもM&Aされる

投資をする時に、潰れるか潰れないかということはとても大事です。

私は潰れない可能性の高いところに投資をするために、前提を少なくする投資を行っています。
(前提を少なくする投資については、下記の記事でお話ししています。)


そのため「潰れるとしたら」という前提を排除できる可能性が高いかどうかを見ます。

日本だと、メルカリに投資していますが、赤字で潰れそうになったとしても、他の会社がM&Aをする可能性が高いので、「潰れるとしたら」という前提を排除できると考えて買いました。

日本市場の縮小という前提を既に抱えている日本株は、あまり好きではありません。

そのため米国株10に対して、日本株は1ぐらいの割合しか保有していませんが、その1は何なのかというと、自分の中ではやはり光り輝いている企業を選んでいるつもりなんです。

米国株にこだっているわけでもなく、日本株に買う理由がないから買っていないだけです。

日本市場が縮小するという前提がつきまとうので、それを跳ね返す程のポテンシャルを秘めていないと買いません。

そのため、日本株を買うということは私にとってかなりハードルが高いのですが、そのハードルをクリアしている銘柄を保有しています。

TOBで株価が上がる理由

上場企業のM&Aというのは、基本的にTOB※で行われることが多いです。

TOB

TOBとはTake Over Bidの略で、上場会社の株券等を、あらかじめ買付価格、買付予定数、買付期間等の条件を公告し、条件に同意した株主から市場外で買い付ける、公開買付けを指します。
市場外における会社の支配権等に影響を及ぼすような株券等の買い付けについて、透明性・公正性を確保する観点から金融商品取引法により定められた制度で、株主や投資家に対して平等に株券等の売却機会を提供することで投資者の保護に資することを目的としています。

引用元:SMBC日興証券



最近だと伊藤忠がファミリーマートに対するTOBが大きなM&A案件がありました。

TOBが行われると基本的に株価は上がります。

この理由は単純です。

T O Bをするということは、投資家に対して持っている株を全部売ってくださいということです。

売ってくださいと言うからには、市場で例えば1000円で売っているものを、1000円で買い取ると言っても普通売らないですよね。

1000円だけど、1400円出すと言うから、売ってくれるわけです。

この400円のことをプレミアムと言います。

TOBの場合このプレミアムが結構大きいことが多いです。

大体3~4割ほどプレミアム分で上がったりします。

メルカリを買った時に、底値が限られるだろうと考えた理由はここにあります。

メルカリの株が例えば3000円だったとして、2000円を切るような水準になったら、おそらくどこかが買収する。

だから底値は限られるなと考えました。

2000円になった時にどこかの企業が買ったら、3〜4割のプレミアムがついて3000円近くに戻ってくる可能性があるからです。

一番最悪のシナリオでも許容できる範囲に収まるということです。

M&Aされる銘柄を選んで投資はしない

そもそも自分の中では、その銘柄の株価が下がった時に、M&Aされるだろうと思えるような魅力的な銘柄を買っています。

このことが大事です。

自分が他の会社の経営者だとして、メルカリの株価が下がっていて買えるのであれば買うだろうと思えるぐらいメルカリに優位性があると思ったから投資したわけです。

だからと言って、M&Aをされそうな銘柄を選んで投資しようということはしません。

そうすると「M&Aをされる」ということが前提となってしまうので。

M&Aされる銘柄が魅力的ではなく、魅力的だからM&Aされるということです。

結果としてM&Aされることがあるだけで、M&Aされそうな銘柄を探そうと思うと本質から外れた投資になると思います。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

近年日本でもM&Aが活発になってきています。
自分が投資している企業は他の企業からM&Aしたいと思われるような魅力的な企業なのか、そういう視点で銘柄を見ることが大事だと思います。
少しでもご参考にしていただけますと幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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