1億円ポートフォリオ経過(2021年8月時点)

1億円ポートフォリオの公開を始めて一年近くが経ちました。
ポートフォリオの推移を始め、一年前とは状況が変化している所も見受けられます。
そこで今回は足元の資産状況と、今後の投資方針についてお話ししたいと思います。

目次

ポートフォリオ(2021年8月時点)の経過

まず前回(2021/5/26)の資産状況がこちらです。



そしてこちらが今回のポートフォリオの状況です。

【2021年8月17日時点】



現金比率が相変わらず高いので、1億2000万の評価に対して、現金が5800万と現金比率が約50%となっています。

現金比率を下げることはせず、ポートフォリオを構成していますので、額面以上の成果ではあるのかなと思っています。

今回ポートフォリオを見渡すと、勝ち負けがはっきりしてきているなと思います。

特段挙げて弱いのが中国企業の株です。

チャイナモバイルだけは、スーパーディフェンシブということであまり影響なく推移していますが、それ以外のアリババやJ Dドットコムなどのハイテク株は、中国政府による民間企業への締め付け強化によって、下落しています。
なかなか凄い国だなと思いました。

私の場合は、シンプルに今までも強かった会社の株式を買っています。
アルファベットやマイクロソフト、ペイパル、スクエアなどです。

これらの言わずもがな強い会社が順当に勝っていて、ロケットカンパニーやシースリーエーアイ、アファームホールディングスなどの「ハイグロ」と言われる銘柄は負け続けています。

このようにセクターごとに勝ち負けが鮮明になっています。

また、ドル円が思った以上に円が高いなという印象です。

円が簡単に120円を目指していくのかなと思っていましたが、直近ですとアフガニスタンの情勢の影響などがあるからか、円が強いなと思います。

これは米国株中心で投資をしている側からすると向かい風になっています。

NYダウや日経平均が高値を更新している状況ですが、指数ってなんなのか?ということが問われているように思います。

日経平均株価は、ソフトバンクやファーストリテイリングのような特定の会社の株価の動向によって大きく影響を受けたり、NYダウに関しても元々構成銘柄が少ないので、その中で特定の銘柄が大きく動いてしまうと、指数に大きく寄与するというものになっています。

全体の鏡として本当の意味で指数として機能しているのはやはりS&P500なんだと思います。

NYダウも高値を更新していますが、35000ドルが一つの限界点のような動きを繰り返しています。

日経平均も一時3万円を突破しましたが、N Yダウと比べると差が出ているような状態です。

株式は強気の相場ですが、勢いはないように感じます。

テーパリング以前に政府のシナリオが崩れている

前回の記事では、テーパリングを一つのリスク要因として挙げましたが、それ以前にコロナがどうなるかが経済上重くのしかかってくると思っています。

テーパリングはアフターコロナに向けて、経済回復に伴う金利上昇に対する圧力として行う金融政策です。

しかし、デルタ株、ラムダ株という新型コロナウィルスの変異株が新たに出てきたことでその計画がめちゃくちゃにされつつあると思います。

テーパリング議論が湧き上がっていた頃というのは、デルタ株、ラムダ株もなかった頃の話です。

今打たれている、ファイザーやモデルナなどのワクチンによって新型コロナウィルスが終息し、終息した後の世界としてどうなっていくのかという中で、テーパリングが議題に上がっていました。

そこがポイントとして話されていましたが、全然終息のメドが立っていません。

日本では、オリンピック時に感染者数が史上最多となっていたように、全くおさまる気配がありません。

ラムダ株に至っては、どうもワクチンをすり抜けるらしいので、新たにワクチンを開発しないといけないといった話が出てきているように、イタチごっこになっています。

米国も日本もこの状況を想定していませんでした。

日本の緊急事態宣言も、ここまで発出されるという想定ではなかったはずです。

そもそも一回で終わらせるということだったので、 Go to travelというイベントをやったわけで、今では誰もGo to なんて言わなくなりましたよね。

そこで経済を回復させていこうという目論見があってのテーパリングであって、そのシナリオが完璧に崩れてしまっています。

今後の投資方針

このような中、一から金利政策ないしは、投資戦略を考え直す時期に来ていると思います。

単純に今決算がいいとか、アフターコロナがどうというより、そもそもコロナが終息に向かわないことを軸に投資戦略を考えないと危ない状況なのではないかと考えています。

これに対して、どのように手を入れていくのかということですが、今考えているのは、あえて「手を入れない」ということです。

微調整をしながら、現状を維持するだけで十分だと思っています。

このポートフォリオに関しては、年内に1億3000万ぐらいを目指してはいますが、今は逆らった方向に行かずに無理をしないというのが当面の投資方針です。

手を入れない理由は、大きな動きがあった時に動けるようにしておきたいからです。

このところ、全てにおいてあまり材料がありません。

FRBも経済に対して強気の姿勢を出してはいますが、方向感を掴みにくい状況です。

何がきっかけで大きく動くかわからないので、ヤマを張るのではなく、事が起きてから後出しでも十分かなと思っています。

そのため、しばらくは腰を据えて様子見したいと思っています。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

今回は、新型コロナの問題を考慮した投資戦略の見直し、という新たな方針についてもお話しさせていただきました。
また、次回以降の記事では、今後注目している投資先などもご紹介していきたいと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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