仮想通貨の2つのリスク

ビットコインを始めとする仮想通貨の上昇が今年に入ってから加速していますが、一方で仮想通貨のリスクについて、今回お話ししたいと思います。
リスクを全て取り上げるわけではありませんので、ここでは主に2つのリスクについてお話しします。

目次

投資する際のリスク


まず投資する際のリスクとして、仮想通貨に対してポートフォリオを大きく割きすぎないことが大切だと思います。

具体的には、資産の10%以下に押さえる程度がいいかなと個人的には考えています。

逆に言うと、10%以下であれば夢見ましょうよと言うのが仮想通貨だと思っています。

要するに「行き過ぎない」ことです。

どれだけ仮想通貨が素晴らしい、今後の世界を変えるんじゃないかと言っても、それは未来の話であって、今の話ではありません。

そこに対して自分の人生を変えてしまうような額(生活に支障をきたすような額)を投資してしまうのは、私は推奨しません。

だから、夢にかけられるお金の範囲でやりましょうというのが、個人的な考えです。

P&Gに投資します、トヨタに投資しますというのとは意味合いが違います。

だからこそ面白いんですけど。

P&Gに投資したところで、100倍になるような銘柄ではないので。

他にも、取引所は分けられるのであれば分けた方がいい等、様々ありますが、詳細についてはご自身で一度調べてみてください。

リスクがあるのは投資家だけではない?


次に、別の立場から仮想通貨のリスクを見ていきます。

仮想通貨というのは、法定通貨に対するアンチテーゼ※だと考えています。

(※これについては、下の記事で詳しく説明していますので、よろしければそちらの記事もあわせてお読みください。)



つまり国に喧嘩を売っているようなものなので、今後国家がどう対処してくるのかがまだはっきり見えません。

例えば中国やインドが規制を強めています。

ただ、これは国家にとってもリスクがあります。

規制と緩和、双方にリスクがあってその綱引きがすごく難しいです。

国家にとっては、ビットコインなどを扱わない、禁止すると言ってしまうと、もし仮想通貨が世界で共通通貨になった時に、仮想通貨を決済手段として使えない国として、世界から見た時に不便な国になってしまいます。

例えば、今世界でドルを使えない国ってほとんどないと思います。

ビットコインがドルに変わるようなものになったとして、ビットコインが使えない国があって、その国に行きたい、その国と取引したいって思えますか?ということです。

「ビットコイン建てで支払いできないんですか?ありえないですね。」という時代が来た時に、ものすごく不利益になってしまいます。

今企業の信用性が株価に出ていることとして、会社におけるビットコインの保有有無や保有量が株価にダイレクトに影響するというようなことも起こっています。
例えばスクエアという会社のように。

国としては徹底的に締め出したいですが、締め出してしまうとそのリスクがあるので、お互いリスクの綱引きが行われているといった状況だと思います。

もし国家として仮想通貨とタイアップしだすところが出てくれれば、そこがもしかしたら次の時代の金融立国になり得る可能性が出てくるのではないかと思います。

要は金を牛耳っているのがドルで、プラチナを牛耳っているのが円で、仮想通貨を牛耳っているのが「ここ」みたいな所が出てくれば、もうそれは絶大な影響になると思います。

将来そうなり得るかもしれないので、そういう方向で日本も考えていけばいいのではないかと個人的には思っています。

仮想通貨がだんだんと、全ての物事から切り離せなくなっていくように思います。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

投資家と国家という2つの側面から、仮想通貨のリスクについてお話させていただきました。
少しでもご参考にしていただけると幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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