AI投信も結局は投資信託だった

ここ数年でA I(人工知能)を駆使して運用をする投資信託が増えてきています。
A I投信っていいの?と気になっている人も多いと思います。
そこで今回は、A I投信について投資信託の商品性と絡めてお話ししたいと思います。

目次

A I投信は儲かるのか?

今多くのヘッジファンドがA Iを採用していて、A Iの投資信託もたくさん出てきています。

ただ、投資信託が人間に勝つということは非常にハードルが高いというスタンスはなかなか崩れません。

理由はそもそも投資信託に係る費用が高いからです。

例えばA I投信を5年持つとします。

A I投信の買付手数料が3%で信託報酬が年1.5%だとして、5年持った場合の年間コストを計算すると、買付手数料3%を5年で割った0.6%に信託報酬1.5%を足した2.1%が年間のコストになります。

年間2.1%のコストを払い続けることは個人的にはディスアドバンテージが大きいと言えます。

しかしながら、皆さんこの大きさになぜか気づかないんです。

仮に買い付け時の手数料3%がなく、信託報酬の1.5%だけだったとしても大きいです。

なぜなら世界の成長は大体年6%ぐらいと言われているからです。

6%のうち2%前後コストで引かれることはとても大きいです。

つまり個人投資家は6%の世界で勝負できますが、ファンド(投資信託)は4%の世界で勝負しないといけないです。

これって最初から凄いハンデを背負っていますよね。

60kgの選手がヘビー級に挑むような感じです。

小柄な選手がたまに勝つこともあるので、勝てないとは言いません。

ただそれぐらいのハンデだと思います。

A Iとガチンコで勝負したら勝てないかもしれませんが、その大きなハンデを背負っているA I投信に対しては、まだ人間の方が分がある気がして仕方ありません。

それだけ投資信託のコストの大きさはしんどいです。

S&P500よりもパフォーマンスがいいかどうか

勝っている時も負けている時も、投資信託の信託報酬はかかってきます。

負けている時の信託報酬はめちゃくちゃ痛いです。

でも対面証券の場合、よく営業マンが投資信託を勧めてきます。

証券会社は売れればいいので、勝っても負けてもいいんです。

負けたところで手数料は入ってくるからです。

「この投資信託は長期で持てば勝っています。」と証券会社の人はよく言います。

でもそんなのは当たり前です。

これまで世界経済は成長し続けているからです。

10年、20年の間で世界経済が何%成長しているんだという話です。

せめて世界経済の成長に比べてこの投資信託はオーバーパフォームしているという言い方ならわかります。

でもほとんどアンダーパフォームしています。

具体的に言うとS&P500にオーバーパフォームしている投資信託がほとんどありません。

その理由の一つが、信託報酬などのコストの罠があります。

A I投信もまだそこに打ち勝てていないと思います。

私も実際にA I投信に投資を買ってみて、試しています。

大和証券で取り扱っているスマートレバレッジ戦略ファンドという商品です。

コロナショックの時も、乗り切れずきっちり下がっていました。

その後世界の株価が戻っている中でも、戻りきれてはいません。

私がやるべき勝負は、現在1億円のポートフォリオを公開して運用している挑戦を行なっている中で、S&P500をオーバーパフォームできるかどうかです。

↓1億円ポートフォリオの記事も良ければお読みください。



S&P500にオーバーパフォームできているポートフォリオであれば、上手い銘柄選定をしたということになるでしょうし、アンダーパフォームするぐらいだったら、指数を買っておけば良かったとなります。

個別銘柄や投資信託に投資する場合は、S&P500をオーバーパフォームできるかどうかを基準にして投資を行うのが良いと思います。

S&P500に勝てないのであれば、どんな投資信託でもダメだぐらいに思っておいた方がいいです。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

A Iと言えども、投資信託として運用しているからには、大きいハンデを背負ってしまっている、ということをお話しさせていただきました。
投資信託はそういう商品であるということが伝われば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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