日本経済が「不可逆」な理由

日本経済にもコロナショックの影響が徐々に出始めてきていますが、果たしてこの先どうなっていくのでしょうか。
そこで今回は、今後の日本経済について、将来起こりうるシナリオをお話ししていきたいと思います。

目次

日本に押し寄せる3つの波

これからの日本経済ですが、よくなるわけがないですよね。

実際かなり自殺者が増えているのは、やはり偶然ではないと思います。

芸能人の方も最近亡くなっている方が増えていますが、これがコロナと関係ないわけはないと思っています。

やっぱり徐々に牙を向いているなと。

以前もお話ししていましたが、コロナで騒がれていた時に、こういうことになるからと提言していたことが具現化しつつあります。

今後の日本経済とって、大きい波が3つ押し寄せてくると考えています。

一つ目の波は年末に来ると思っています。

コロナショック後、企業に対する給付金や補助金が出されています。

今はまだお金をばら撒いているので、すぐに潰れる企業はまだそんなにないはずですが、年末から年明けにかけて、特に家賃補助が切れて資金繰りが厳しくなる企業が出てくると予想しています。

二つ目は、来年の東京オリンピック開催のタイミングです。

来年何らかの形で東京オリンピックが開催されたとしても、規模は間違いなく縮小されるので、そのタイミングにも大きな波が来ると考えています。

そして三つ目の波ですが、一番大きな山場が3年後に来ると考えています。

現在は支援策の一環で企業は無金利で融資を受けることができますが、3年後から返済が始まったり、利息がついたりするので、そのタイミングで大変なことになるだろうと予想しています。

国内経済においてはこれらの波をどう乗り切るかなんですが、残念ながら乗り切れるようには見えません。

「不可逆」な日本経済

融資については、本来借金というのはその借金を元手に大きな何かを成し遂げるために借りるものです。

そのため、無くなったものを補填するための借金というのは企業にとっては本当にしんどい借金なんです。

これは例えるなら「モルヒネ」みたいなものです。

「無くなったものを補填する」というのは、痛みに対して、痛みを「麻痺させている」ということなんです。

本来であれば、痛みを根本的に取り除いて、痛んだ幹部をより強くするというのが、人間の体においては重要なことです。

つまり「完c治させる」ということです。

しかし、モルヒネを打っても完治はしません。

モルヒネを打って普通に生活をすると、痛んでいるところに負荷がかかって、モルヒネが切れると打つ前より悪くなりますよね。

これが今の日本経済です。

モルヒネは「不可逆」と言われます。

一回打つとモルヒネなしの生活には戻れないと言われていて、今の日本経済はまさにその状況だということです。

その点で、日本経済には暗雲が立ち込めていると思います。

不動産市場の麻痺

足元の不動産市場を見ると、オフィスの空きは顕著に出てきています。

首都圏なんかは特に目立ちます。

ただお金をばら撒いているので、不動産価格はあまり下がっていません。

これに対し、不動産価格が下がっていないから、不動産がダメージを受けていないという考え方は違います。
なぜなら家賃収入は確実に減っているからです。

不動産市況自体は悪くなっています。

不動産は、何をもって不動産かと言うと、土地が売れるお金の流動性家賃です。

ここが小さくなっている時点で、不動産市況は悪いと言えます。

モルヒネを打っているのは、不動産も同じで今は麻痺しています。

だから分かりにくくなっています。

日本国民が見えていないもの

今後起こりうる日本の危機については、見えないようにされています。

皆見えないし、なかなかそういう事って起こらないので、伝説上のモノのように感じてしまっています。

コロナって隕石にあたるようなものだと思っています。

例えば30代だと、コロナで死ぬよりも、心筋梗塞で死ぬ人の方が恐らく多いぐらいだと思います。

でも皆恐れますよね。

なぜかというと、実際に世界で一人でも死んでいる人がいるからです。

一人でも死んでしまうとそれが現実のものとして認識されてしまうので、一人の死に対して何千万、何億という人が恐れを抱くわけです。

でも、隕石に当たることよりも、ほぼ確実に来るであろう今後の経済危機ということに目が向いていない人が多いのは不思議で仕方がありません。

確実に来るであろう将来の崩壊と隕石に当たることを天秤にかけているように思います。


見えていないから、(今後の経済危機を)空想上のものでしょとなってしまっています。

ホリエモンがどっちをビビっているのかという話をしているのは、私なんかよりも遥かに高い精度で、このことが見えているからだと思います。

政体が変わる時代が来た

人間の体が80年ほどで尽きるのと同じように、国家の仕組み、資本主義・民主主義の仕組み、日本という政治・国体の仕組みも年老いていくと思います。

それはかつて江戸時代にもあったことで、それ以前の室町時代でもあったように、次のものが打ち倒してきたという歴史があります。

古くなった政体の土台をひっくり返すわけです。

土台をひっくり返すことが起こるのは不可逆が積み重なった時だと思います。

例えば人間の体で言うと、腎臓は一回人工透析をするともう人工透析なしの生活には戻れない。

これが「不可逆」です。

こういうものが積み重なっていくと、最後人間は機能停止して死ぬわけです。

だから本来は、不可逆になるような手を打ってはいけないんです。

何とか苦しい思いをしても治って健康な体になる、そういう政策を打たないといけないんです。

でも、そういうことをしてしまうと、その時の痛みをどうしても見るので政治家は嫌がります。

目先の結果が欲しいので、それができる政治家はいないです。

日本という国もそういう時代に入り始めたと思っています。

次の大きい何かが起こる、江戸時代が明治維新によって覆されたような、政体の変化がいよいよ起こるのかなと思います。

今回のコロナの対応で間違いなく日本国家は傾きます。

傾いた国家の行末は最後国家の転覆に向かっていくのでその一歩を踏み出したのかなという見方をしています。

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