【史上最高値の真相】金は本当に高いのか?

金価格が史上最高値を更新する動きとなっています。
この状況に対して、金価格は上がりすぎ?それともまだ上がる?という議論や、金の高騰は世界危機を意味する深刻な事態と見るべき?などと考えている人もいるかもしれません。
しかし、私はもっとシンプルに考えています。
そこで今回は金の見通しについてお話ししていきたいと思います。

目次

金の高騰について

《直近半年間の金価格(円/g)》


新型コロナウィルスの影響によって、リスクオフ局面に入ってから金価格は上昇しています。

そして、株式市場がコロナ前水準に戻りつつある今も上昇を続けています。

引用元:https://column.dai-ichi.co.jp/056


金は1980年に高値をつけているんですが、その時よりも今の方が高いです。

1980年の時は、1978年に起きたイラン革命をきっかけに発生した、第二次オイルショックに続いて、1979年には旧ソ連がアフガニスタンを侵攻。
その後、冷戦(米国とソ連)の緊張の高まりから、安全資産として金が買われ、価格が急騰しました。

国内の金価格はこれまで1980年の6,495円が過去最高値でした。

現在の水準を異常な水準と見るのかどうかですが、私は異常な水準とは見ていません。

純粋に世界中で通貨の価値が下がったので、相対的に金が押し上げられたのだと考えています。

あくまで相対的であり、絶対的に金の価値が上がったわけではありません。

金の価格を見て、金が上がって凄いなとか、世界危機が来ているなどと思うのではなく、通貨の価値が下がったんだと見るのが素直かなと思います。

ですので今後金が大きく値段を崩すのかと言われたら、崩す要因がないなというのが個人的感想です。

1グラム7000円というバカみたいな値段をつけたと言われても、4000円ぐらいまで下がるでしょという風には思えません。

6000円を切る水準ですらなかなか大変だろうなと思います。

それだけ通貨の価値が下がっているのです。

金価格の見通し

金の見通しでいうと、個人的には結構青天井ではないかと思っています。

なぜならお金の価値が下がる限り金の価値は上がるので。

そしてお金の価値が上がる要因が今はありません。

コロナショック以降もジャブジャブに金融緩和を行って、世界中でここまで実態のないお金のばら撒き方をやってしまうと、お金の価値の下落は止まるところを知らないですよね。

そうなったときに、相対的に金の価値が上がっていくというのは容易に想像がつくと思います。

金を既にお持ちの人は、当分持っておけばいいのではないかと思います。

今持っている分に関しては、勝算の高い勝負になりそうな気がします。

金については、以前の記事でもお話ししていますのでそちらも是非お読みください。

金は「相対的に」価値が出ているに過ぎない

金については、「絶対的に」ではなく「相対的に」価値が出ているということです。

仮想通貨に対しても金と同様の見方ができます。

詳しくはこちらの記事をお読みください。

通貨の価値が下がっている分、金が上がっているだけで、金そのものは決して高いわけではありません。

ここを間違えてしまうとかなり痛い目を見ますので注意してください。

「絶対的に」金が上がる時というのは、金がこの世から消滅した時です。

消滅した時というのは、例えば、何らかの理由で南アフリカの金鉱山がほぼ掘れなくなってしまったとか、金をむしばむウィルスのようなものが出てきて、金自体が目減りしていく時です。

このような事が起きたなら「絶対的に」金の価値が上がる可能性はあります。

ただ、今はそういうことは起きていません。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
金価格の高騰について、「相対的に」価値がついているに過ぎないという見方をすることで、なぜ今この状況で金が史上最高値をつけているのか、説明がつくと思います。
単純な数字に踊らされることなく、本質を見て判断することが投資においては大事ですので、今回の記事が少しでもご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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