債券投資は面白い!EB債ってこうやって使う

債券投資は奥が深い。と私は思います。金利を受け取って満期まで保有する。そんな使い方だけしていませんか?そこで今回は、債券投資について、とりわけEB債を中心にお話ししていきたいと思います。

目次

これまでの債券投資のやり方

実は本格的にやり始めたのはここ数年なんです。

主に米国債を中心に運用しています。

あとは転換社債ですね。EB債※と言われるもの。

※EB債(Exchangeable Bond)とは

その債券の発行体以外の他社株式への転換条件が付いた債券で、仕組債の一種です。対象株式の株価があらかじめ定められた所定の条件に該当した場合には、償還時に償還金(現金)ではなく、予定の銘柄の株式+調整金(現金、有る場合)で償還される可能性があります。

引用元:SMBC日興証券


米国債の基本は年利3%前後をとりにいくものという認識です。

転換社債は年利5%~15%を狙いにいくイメージです。

EB債は株価が大きく下落するとノックイン※する可能性があるため、株式市場が下がっている時は、株式との逆相関で米国債が上昇することが多く、またその特性上、EB債と米国債でポートフォリオを組むことでリスク分散をしやすいです。

ノックイン

対象となる指標(株価指数等)があらかじめ定めた水準(ノックイン価格)と同等もしくはそれを下回ることで、特定の条件(EB債なら現金ではなく株式償還する等)が生じること。

私の場合、トータルで6%ぐらいのリターンをとりにいくイメージでポートフォリオを組んでいます。

債券投資のポイント

債券投資を行う上で、まずバランスを重視してポートフォリオを組んでいます。

前述の通り、米国債とEB債を組み合わせることで、相場が上下しても、債券全体で安定したリターンをとれるようにしています。

次に購入の時期をずらします。

債券には償還日(満期)があるので、期限付きの投資商品です。

特にEBは購入時の株価水準によって条件が変わったり、参照する株価の値動きによって、償還時の受け取り条件が変わります。

そのため、償還日が同時期のEB債ばかり保有するようなことをしてしまうと、株式市場が大きく変動した場合に、保有銘柄が全て損失を出すということが起こります。

そうならないために、償還日をずらして保有するようにしています。

最後に銘柄分散です。

米国債を1本、EB債を1本という持ち方ではなく、EB債であればその中でさらに、銘柄を分散するという意味です。

こちらも、リスクヘッジのためです。

例えば1億資金があったとしたら、1億の債券1本ではなく、1000万の債券を10本組むということです。

基本的に仕組債は5000万からのものが多いので、1億あったとしても10本持つことは難しいです。

そこで相乗り購入という方法があります。

5人で1000万ずつ出して5000万の仕組債を購入することができるというものです。

この方法で、銘柄を分散して保有することができます。

ただし、そういう仕組債を案内してくれるバンカーを見つけることが大切です。

ネット証券ではそもそも仕組債の取り扱いがなかったりするので、対面証券や銀行などで担当者から話が来やすいようにしておく必要があります。

私は基本的に石橋を叩きまくってちょっとずつやっていくスタイルなので、上記のポイントを重視してリスク分散しながら債券投資を行っています。

「落ちるナイフをとるな」という投資格言がありますが、私は落ちるナイフを包み込むタイプです。

落ちるナイフをつかむと血が吹き出すので、一度貫かせてをそこを埋めに行けばいつか止まると考えています。

株式下落局面でのEB債投資はチャンス

これまで投資したEB債で失敗したものをご紹介します。

まずJFEのEB債は大きく損失を出しました。笑

他には百貨店チェーンのメーシーズもコロナショックで大きく損しました。

コロナショックのタイミングで購入したものをご紹介しますと、
動画ストリーミングのロク、オンラインフードデリバリーのグラブハブ、カード決済端末のスクエア、のEB債になります。

9ヶ月で年利58%ぐらい取れる条件で購入しました。

EB債の魅力は株価が大きく下落したときに、下落した株価のさらに数十%下の水準でノックインを組むことができ、かつ高い年利を狙うことができるので、メリットを出せることが多いです。

参照する株価の水準によって、魅力的な条件のEB債を相場が大きく動いた時には調達できます。

ネットストリーミングや宅配サービスなどコロナの影響でいいんじゃないかと思って購入しました。

無事償還してくれることを祈っています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は債券投資についてお話ししました。EB債ってこういう風に使うんだと参考にしていただければ幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

※当ブログに掲載されている記事について

当ブログに掲載されている記事は、あくまで個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
また当ブログ記事に書かれている内容は、100%正確であるとは限りません。

あくまでも投資は自己責任でお願い致します。